気功の話

◎ 夏の気功会@


 池田優子です。

 6月26日(日)、「究極の癒しと自立」をテーマに夏に気功会@を開催いたしました。

 ご参加者の皆さま、お忙しい中をありがとうございました。

 今回の気功会は、6月18・19日の岩手県陸前高田市への支援活動の報告から始まりました。

 現地で撮った写真の一部をスライドショーで皆さまにご覧いただきました。
 石倉と私とで説明を加えていきましたが、写真は言葉以上の多くのものを語ってくれていました。
 家屋の残骸も、林の中まで流された船体も、倒された石碑も、そして小高い場所で美しく咲き誇る花々も、全てが見る者へのメッセージでした。(支援活動の様子は、明日より、皆さまにもご報告を始める予定です)

 それから、静功に入りました。
 丹田を中心として、ゆったりとした呼吸で三調を図ります。
 呼吸が整っていくにつれて、先ほど見た写真の光景も浄化されていくようでした。
 参加者一人ひとりの気が穏やかになり、場のエネルギーを充実させます。
 そして、大きくなった場のエネルギーがまた、一人ひとりの気を充実させます。

 各人の気が充実したところで、動功に入りました。
 太極気功十八式を通して、丹田を意守、次に中丹田と下丹田を結ぶラインを意識しながら行ないました。
 皆さん、だんだんと様になってきたようです。
 あとは、視線や重心の移動の仕方に注意を向けていくことだと思います。

 それから、本日のメインの実修・癒し(気功ヒーリング)です。

 癒しやヒーリングというと、どこか不調なところがあることが前提となる場合が殆どです。
 症状のある部位、整っていない場所、不足している部分…。
 施術者も被施術者もそういったところにばかり目が向きがちです。
 わざわざ悪いところがないか、必死になって探しまくることさえあります。

 私たちの心身は、本来は完全に調和した形です。
 無為自然に生きていれば、この完全に調和した形は常に保たれていきます。
 ですが、何かの理由で負荷がかかると、気の不調和を起こして、さまざまな症状が出るのです。
 この気の不調和を正して、自然な姿に戻すのが気功です。
 悪いところに目を向けるのではなく、本来の完全な姿に目を向けるのが気功ヒーリングなのです。

 ですが、苦しんでいる被施術者を目の前にして、その完全な姿を見ることは、なかなか出来ません。
 ですから、今回は、相手の最高に良い部分に焦点をあてて行なうヒーリングを実修してみました。
 順番に参加者全員で一人の方にヒーリングするという形をとりましたが、心身に大きな効果が見られました。

 皆さんそれぞれ、最初は不快な症状があったようですが、その症状は敢えて聞かずにヒーリングを開始しました。
 するとヒーリング終了後には、その症状はどの方も消えていました。

 また大変興味深かったことは、全員の方が「脳がリセットされた」という主旨の感想を述べられたことです。
 肉体がある限り、心も身体も脳が司ります。
 脳に顕著な作用を感じたということは、心身に大きな変化が起こったということに他なりません。

 そして更に素晴らしいことに、被施術者の良い部分のエネルギーが高まるにつれて、そのエネルギーが施術者にも波及してきました。
 優しい人からは優しいエネルギーが、安心感のある人からは安心のエネルギーが、天真爛漫な人からは天真爛漫なエネルギーがと、多くの種類の良いエネルギーを施術者も受け取ることが出来ました。
 部屋全体にも美しい気が溢れました。
 最後にその美しい空間で、被災地に想いを馳せて瞑黙し、夏の気功会@を終了いたしました。
 ご参加者の皆さま、ありがとうございました。

 次回、夏の気功会Aは7月26日(日)の予定です。



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