優子の戯論(けろん)


◎ 手当て

 人は、大昔、そう……とても素朴な生活をしていた時代にも当然生きていました。

 そこには、今よりも物質的な豊かさはありませんでした。

 ですが、心は豊かでした。

 愛する人が病気になって熱を出したとき、手を当てて祈りました。そして、癒されました。

 人は、それを互いにしていました。

 人は、そうやって素朴に暮らしていたのです。


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